4日分の日記を一気に書く企画・第一弾 『転』
2004年10月21日色々な場所を旅した。
もちろん全て知ってる場所。でも、全ての場所が違って見えた。
日差しで肌が焼けていくの感じた熱砂のバルクルム砂丘。
雷鳴の光だけを頼りに駆け抜ける暗闇のジャグナー森林。
いつの時代の物かもわからない宙に浮く白骨があるメリファト台地。
ここはもう、私が知っているヴァナディールでは無かった。
自分の生死が懸かっているからだけでは無いとわかっていた。実際に自分の五感で感じると、こうも世界が違って見えるのか。それは、彼と冒険者として旅を始めてすぐに感じていた事だった。
サンドリアに冒険者として所属し、数々の依頼を受けこなして来た。
時期サンドリア王候補とも噂されるまでになった。もちろん、このストーリーを神の目視線で一度は見ていて、どうすればいいのかも、どうなるのかもわかっていた。けれど、それでツマラナイと感じた事は、今まで1度たりとも無かった。
仲間も増えた。
エルヴァーンにガルカ、タルタルやミスラ。もちろんヒュムも。
彼があの時連れ出してくれなければ、仲間との出会いも無かった事を思うと、彼には【ありがとう】の一言ではとても足りない。その事を彼に言うと、
『君が望んで叶えたんだ 僕はそのきっかけに過ぎないさ』
彼は照れながら、そう答えたのを今でも憶えている。
明日は、私と彼と仲間の6人で、命懸けの戦場へと赴く。
一晩焚き火を囲んで、戦術から日常の小さい事まで色々話し込んだ。軽くお酒を飲んだせいか、【気になる女性がいるんだ】と余計な事まで口走って、皆に詰め寄られたりもした。
朝、皆の顔に緊張は無かった。
仲間の一人が拳を前に出す。
皆もそれに習う。言葉は要らなかった。移動魔法の詠唱が始まる…。
(皆で生きて帰ってこよう)
と心に誓う。
移動魔法詠唱の完了と共に辺りが真っ暗になる…。
・
・
・
(おかしい… いつもならもう着いていてもいいはずだ)
心配になって仲間へ言葉をかける。
・
・
・
が返事は無い。
辺りは真っ暗なまま…。
『誰か居ないのか!?』
虚しく暗闇の中に吸い込まれていく。
『誰でもいい!! 返事をしてくれ!!』
そんな時、遥か先に光が見えた気がした。私は無我夢中でそこへ走り出した。光にだんだん近づいて行く。そして、私はその光の中に飛び込んだ。
もちろん全て知ってる場所。でも、全ての場所が違って見えた。
日差しで肌が焼けていくの感じた熱砂のバルクルム砂丘。
雷鳴の光だけを頼りに駆け抜ける暗闇のジャグナー森林。
いつの時代の物かもわからない宙に浮く白骨があるメリファト台地。
ここはもう、私が知っているヴァナディールでは無かった。
自分の生死が懸かっているからだけでは無いとわかっていた。実際に自分の五感で感じると、こうも世界が違って見えるのか。それは、彼と冒険者として旅を始めてすぐに感じていた事だった。
サンドリアに冒険者として所属し、数々の依頼を受けこなして来た。
時期サンドリア王候補とも噂されるまでになった。もちろん、このストーリーを神の目視線で一度は見ていて、どうすればいいのかも、どうなるのかもわかっていた。けれど、それでツマラナイと感じた事は、今まで1度たりとも無かった。
仲間も増えた。
エルヴァーンにガルカ、タルタルやミスラ。もちろんヒュムも。
彼があの時連れ出してくれなければ、仲間との出会いも無かった事を思うと、彼には【ありがとう】の一言ではとても足りない。その事を彼に言うと、
『君が望んで叶えたんだ 僕はそのきっかけに過ぎないさ』
彼は照れながら、そう答えたのを今でも憶えている。
明日は、私と彼と仲間の6人で、命懸けの戦場へと赴く。
一晩焚き火を囲んで、戦術から日常の小さい事まで色々話し込んだ。軽くお酒を飲んだせいか、【気になる女性がいるんだ】と余計な事まで口走って、皆に詰め寄られたりもした。
朝、皆の顔に緊張は無かった。
仲間の一人が拳を前に出す。
皆もそれに習う。言葉は要らなかった。移動魔法の詠唱が始まる…。
(皆で生きて帰ってこよう)
と心に誓う。
移動魔法詠唱の完了と共に辺りが真っ暗になる…。
・
・
・
(おかしい… いつもならもう着いていてもいいはずだ)
心配になって仲間へ言葉をかける。
・
・
・
が返事は無い。
辺りは真っ暗なまま…。
『誰か居ないのか!?』
虚しく暗闇の中に吸い込まれていく。
『誰でもいい!! 返事をしてくれ!!』
そんな時、遥か先に光が見えた気がした。私は無我夢中でそこへ走り出した。光にだんだん近づいて行く。そして、私はその光の中に飛び込んだ。
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